[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
政府ポータルサイト(GOV.UK)
元記事公開日:
2026/08/20
抄訳記事公開日:
2026/09/28

政府、クリーンエネルギーの長期間貯蔵で家庭を価格急騰から守る取り組みを開始

New challenge launched to store clean energy for longer

本文:

(2026年8月20日付、ビジネス・イノベーション・科学・貿易省(BIST)、エネルギー安全保障・ネットゼロ省(DESNZ)、英国研究・イノベーション機構(UKRI)、Michael Shanks閣外大臣、Chris McDonald閣外大臣の標記発表の概要は以下のとおり)

2026年8月20日に開始された「超長時間エネルギー貯蔵(Ultra-LDES)チャレンジ」は、先進的なバッテリーや地下水素貯蔵など、エネルギー貯蔵に特化した新技術の開発を助成するものである。

政府がUKRIを通じて拠出する2,800万ポンドを財源とし、英国のイノベータは、100時間以上にわたりクリーン電力を供給できるプロジェクトの開発資金を申請できるようになった。これは、家庭や企業に少なくとも4日間電力を供給できる時間である。

現在、英国では、風力と太陽光が最も安価な発電方法となっている。しかし、風や日照が不足すると、常時利用できるとは限らない。そのため電力網は、必要な電力を供給するため、ガス火力発電を含む様々な手段に頼ることになる。

天然ガスへの依存を減らすことは、国家としてのエネルギー安全保障強化にもつながる。ガスシステムは今後数十年にわたり重要な役割を担い続けるが、エネルギー貯蔵技術の向上は、クリーンな国産エネルギーへの移行に不可欠となる。この移行は、国際的なサプライチェーン問題の影響から英国を守るものとなる。

今回の「チャレンジ」では、英国の優れた人材が次世代エネルギー貯蔵技術の開発に取り組む。これにより、電力網で必要とされない時にクリーンエネルギーを貯蔵し、必要な時に放出できるようになる。ガスのように価格変動の大きいエネルギー源への依存が減り、消費者を価格急騰から守るとともに、長期的なエネルギー料金の抑制にもつながる。

この「チャレンジ」では、主に2つの分野に重点が置かれる。

第一は、100時間以上にわたってエネルギーを供給できる新しいバッテリー技術の開発である。これらの電気化学技術は、まだ大規模には商用化されていない。そのため英国には、市場で早期に足場を築き、企業に新たな機会をもたらすとともに、新規雇用を創出する好機がある。

第二は、水素を地下に貯蔵し、必要な時に放出するシステムの開発と試験を支援するものである。これにより、2035年~2050年にエネルギーシステム全体のコストを140億~500億ポンド削減できる可能性がある。

[DW編集局]