[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
科技日報
元記事公開日:
2015/01/07
抄訳記事公開日:
2015/02/12

中国科学院、初のイノベーション・産業化連盟を設立、産業クラスター形成に取り組む

中科院设立首个创新与产业化联盟

本文:

科技日報は1月7日付で、中国科学院(CAS)は最近、イノベーションと研究成果産業化応用を推進するための初の組織として、「イノベーション・産業化連盟」(以下、「連盟」という)を設立したと報じた。本記事でその概要をまとめる。

連盟は、曙光信息産業股份公司(Dawning、CAS傘下のIT企業)が音頭を取って、CASの計算技術研究所、エレクトロニクス研究所等CAS傘下多数の研究所及び関連企業の参加により、クラウドコンピューティングとビッグデータ応用分野における高性能計算技術や装置の開発に向けた共同イノベーションと研究成果の産業化応用にチャレンジすることをミッションとする。これは、CASが昨年に始動した「率先計画」*で求められた「複数の技術イノベーション・産業化連盟を設置」という趣旨にも一致する。

今後の活動展開については、連盟の初代目理事長を務める歴軍氏(Dawning総裁)から、革新的技術と製品の研究開発を突破口にして、産業基盤技術の開発や技術シーズの検証からパイロット試験までを包括したプラットフォームの整備等に取り組みたいと示された。また、連盟では、5年後に2~3の産業分野においてCAS主導の産業イノベーショングループを形成し、5~8年後に、「聯想(Lenovo)」並の大手企業を1社、産業領域ごとのリーダー企業を3~5社、数十社の中小企業から構成した企業クラスターを形成する等の段階的な目標が設定されたという。

*率先計画:中国国内で、どこの研究機関よりも先に立って実現するミッションのことである。

[JST北京事務所]