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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2015/01/20
- 抄訳記事公開日:
- 2015/02/23
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中国人科学者、H7N9ウイルスの人感染時の新たな発病メカニズムを発見
- 本文:
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2015年1月20日付の「中国科学報」ネット版は、「中国人科学者、H7N9ウイルスによる人感染時の新たな発病メカニズムを発見した」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
軍事医学科学院微生物流行病研究所の周育森氏の研究チームは、同院実験動物センターの曽林氏のチーム、基礎医学研究所の黎燕氏のチーム、上海復旦大学の姜世勃氏のチーム及びドイツInflarx Gmbh会社の首席科学者の郭仁鋒氏のチームと協力し開発研究を行って、このほどH7N9型鳥インフルエンザの人へ感染する新たな発病メカニズムを発見した。
姜世勃教授によると、近年にH5N1型、H7N9型、SARS等の感染によって肺炎を引き起こし、ほぼ全ての死亡者に呼吸窮迫症侯群(Respiratory Distress Syndrome、RDS)が見られた。
現在、上述の高病原性ウイルスによって引き起こされる重度の肺炎と呼吸窮迫症侯群の発病メカニズムに対する系統的な認識が不足し、特異的、且つ効果的な免疫治療方法が発見されていない。
周育森氏のチームの研究によると、補体媒介の免疫機能の損傷は、重度の肺炎の発病過程で非常に重要な触媒作用を果たすことを明らかにした。標的抑制補体の免疫治療を通して、ウイルス感染によって引き起こされる重度の肺炎を効果的に治療し、患者の病状の緩和、患者の命を救う新たな可能性を提供した。
[JST北京事務所]