2015年1月26日付の「中国科学報」ネット版は、「重大な科学研究施設と大型科学研究設備を社会へオープンする予定である」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

国務院は、このほど「国家的に重要な科学研究施設と大型科学研究設備の社会へのオープン化に関する意見」（意見と略称する）を印刷配布した。「意見」では、科学技術資源の利用効率をさらに高め、迅速に科学施設・設備の社会へのオープン化を推進するために、科学技術部（MOST）が関連省庁・地方と協力して一元的、開放的国家ネットワーク管理プラットフォームを構築し、全ての条件に合致する科学研究施設・設備をプラットフォーム管理に組み入れ、制限のない科学研究施設・設備の社会へのオープン化を推進する。

実施スケジュールは以下の通りである。

2015年：一元的・開放的科学研究施設・設備の国家ネットワーク管理プラットフォームの構築を開始し、年末までに基本的に完成する。全ての管理部門は完備的な制度を策定して、かつ国家ネットワーク管理プラットフォームで公表する。

2016年：科学技術部（MOST）は、関連省庁・地方と協力して各類の科学施設・設備をカバーする専門的国家ネットワーク管理プラットフォームを構築し、全ての条件に合致する科学研究施設・設備をプラットフォームで管理する。

2017年：科学技術部（MOST）は、管理部門として各施設・設備所有機関の実施状況に対して評価を行い、社会に向けて評価の結果を発表する。

[JST北京事務所]