[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2015/01/22
抄訳記事公開日:
2015/02/24

大気汚染: 「LOAC」プロジェクトの一環で開発された機器をパリ市で使用

Pollution de l’air : un instrument développé dans le cadre du projet LOAC utilisé à Paris

本文:

国立研究機構(ANR)の2015年1月22日標記発表記事の概要は以下のとおり。

汚染の兆候を示す多くの事象を受けて、パリ市は技術の最先端を行く測定機器の導入を決め、首都の大気中の超微粒子の存在を可能な限り精確に捉えてその起源を特定することにした。短期的にはこのような粒子が実際に咳や呼吸器系の炎症の原因となるが、長期的に曝露を受けると慢性疾患(癌や心臓血管系疾患等)の原因になる可能性がある。したがってその存在を追跡して減少を図ることが公衆衛生上の重要課題である。

ANRの資金支援による「LOAC(Light Optical Aerosol Counter)」プロジェクトで開発された小型の大気エアゾール粒度分析計が、毎日首都上空に上がるパリ市の気球に設置された。2013年以降、パリの大気中の1マイクロメートル未満の大きさの粒子の存在量を追跡している。パリ市、エールパリフ(パリおよびイル・ド・フランス地方の大気汚染監視網)、CNRS等の協働作業により実施されているこの実験は、パリの大気の質に関するデータをリアルタイムで提供している。パリ地方の汚染ピークの元凶となる主要な2つの要因が、道路交通量と個人の薪暖房であることを確認できた。

[DW編集局+JSTパリ事務所]