[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2015/01/31
抄訳記事公開日:
2015/03/16

セル出版社(米)2014年度中国代表的論文/研究機構を発表

美国细胞出版社中国年度论文/机构首度揭晓

本文:

2015年1月31日付の「中国科学報」ネット版は、「アメリカのセル出版社が初めて2014年度中国代表的論文/研究機構を発表した」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

アメリカのセル出版社は「2014年度中国代表的論文/研究機構」を初めて発表した。これにはグループゲノム進化学等の5つのホットな分野の代表的な論文が入選し、中国科学院上海生命科学研究院等の機構が選ばれた。

近年、中国国内のライフサイエンス研究論文は急増してきている。「2014中国人科学者とCell Press」特別号の統計によると、2014年にアメリカのセル社が発行するハイレベル学会誌全てで(「セル」誌も含まれる)発表された中国の科学論文は、合わせて107本に上る。中国人科学者が初めて「セル」誌で論文を発表したのは2005年である。同誌に限っていえば、過去10年間で(2005~2014年)、中国人科学者は合計47本の論文を発表しており、中国のライフサイエンス分野のにおける影響力が増してきている。

一、2014年度中国代表的論文
1. ゲノム編集・応用分野(論文1本):「CASシステムによってカニクイザルのゲノムを獲得」—黄行許等(雲南中国科学院霊長類生物医学重点実験室)
2. グループゲノム進化生物学分野(論文1本):「グループゲノム学によってホッキョクグマの種の起源と適応性進化を掲示」—王俊等(華大ゲノム研究院)
3. 幹細胞科学分野(論文2本):(1)「ヒト繊維細胞から高機能の肝臓細胞への直接変換」—惠利健等(中国科学院上海生物科学院) (2)「細胞リプログラミングの方法でヒト繊維細胞から薬物代謝機能を有した肝臓細胞への分化」—盧実春等(北京大学)
4. 腫瘍と移転医学分野(論文1本):「腫瘍の微小環境を標的としたI型インターフェロンbetaにより抗腫瘍天然物との連結及び免疫反応の獲得」—傅陽心等(中国科学院生物物理所)
5. 基礎分子生物学制御分野(論文1本):「壊死キナーゼRIP3リン酸化MLKLによる膜の破壊」—王暁東等(北京生命科学研究所)

二、2014年度中国代表的研究機関
1.中国科学院上海生命科学研究院  2.北京大学   3.清華大学  4.上海交通大学   5.北京生命科学研究所

[JST北京事務所]