ノルウェー研究会議の2015年2月17日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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オープンアクセス（OA）出版を奨励するSTIM-OA促進スキーム（STIM-OA stimulation scheme）は総合大学、ユニバーシティカレッジおよび独立の研究機関を対象としたプログラムである。ノルウェー研究会議はこのスキームにより、研究者のOAジャーナルによる論文発表に関連する費用を研究機関が負担する手段が備わるようにする。

STIM-OAスキームの資金支援は年に1度行われ、前年の論文出版に要した費用の最大50％を助成金で賄うことが可能。2014年に要したOAによる論文出版料金を負担するため、総額900万ノルウェークローネの予算が同スキームに用意されている。

科学研究論文のOA化を確実にすることが、科学研究政策における国際的な重要課題となっている。この目標はノルウェー政府の科学研究白書「Long-term perspectives – knowledge provides opportunity」にも明記されており、ノルウェー研究会議では科学研究論文出版のOA化に関する内部原則を策定した。こうした対応に並び、ノルウェーの総合大学や多くのユニバーシティカレッジも、論文出版料金を負担する独自の基金を設立している。STIM-OAスキームは、このような基金や他の研究機関における同様の資金に対する支援強化策になる。

本スキームは2019年まで実施された後、ノルウェー会議は論文のOA出版費用について、現在の購読料に対するケースと同様、各学術機関の間接費の一部として負担していく予定。

[JSTパリ事務所]