フィンランド雇用経済省の2015年2月24日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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雇用経済省が主催した国際バイオリファイナリー・コンペティションで、Spinnova社が開発した新しい繊維生産技術が最優秀賞に選ばれた。他にも2件、バイオガス、栄養素および輸送燃料の生産を組み合わせるBiovakka Suomiコンセプトによる提案および、新バイオ素材とバイオ化学物質の生産にフィンランドの斬新な技術を取り入れるKemijärvi Consortiumコンソーシアムの提案に対して同賞が贈られた。

Spinnova社は、フィンランド国立技術研究センター（VTT）の技術研究センターが立ち上げた研究・製品開発会社であり、紡績糸の技術を開発している。コンペティションの審査員団によると、木材繊維から糸を直接紡ぐことを可能にしたSpinnovaの紡績糸生産技術は、繊維産業と森林産業の双方に革命的変化をもたらす画期的な技術であり、将来、重要な事業に成長する可能性があるという。

雇用経済省は入賞した上位3件の提案が投資段階に達した時点で公的資金による支援が得られるよう、主に公的機関から成る資金提供グループを編成した。なお、コンペティションで優勝したSpinnova社には、賞金10万ユーロが贈られる。

[JSTパリ事務所]