2015年3月15日付の「中国科学報」ネット版は、「中国政府が次世代移動通信技術（5G）の開発計画を発表した」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

3月14日、中国工業と情報化部（MIIT）懐進鵬副部長は「中国はすでに5G技術のコンセプトを完成し、これから研究開発計画の策定に着手する。４Gと比較して5Gの応用範囲は広く、例えば、無人運転、自動運転、ナビゲーション、製造業、流通領域、メディア領域等が含まれる」と述べた。なお、2015年2月に、工業・情報化部、国家発展と改革委員会、科学技術部が共同で設立したIMT-2020(5G)推進チームが、初めて「5G概念白書」を発表している。

また、中国の将来の通信技術について、「ビッグデータ技術の応用は医療、国のガバナンス等の領域において重要な意義を持っている。これからはデータの公開を促進すると同時に、データのセキュリティ強化もするすべきである」と表明した。

[JST北京事務所]