連邦教育研究省（BMBF）は国際的な研究における最先端の位置を確立するために今後5年間旧東ドイツにある8つの学際的な研究センターを助成することした。これに関してBMBFは概略下記のような報道発表を行った。

旧東ドイツ地域の州における先端研究は、大学、研究機関、経済界の協力の元、特に国際競争力を有するものとなっている。BMBFは「イノベーション・コンペテンス・センター」（ZIK）プログラムをこれらの新しい州の大学及び研究機関の特に傑出した研究に対して広げている。BMBFはこれらの最高のセンターに国際的な研究において最先端の位置を永続的に確保するチャンスを与えるため今後5年間8つの学際的なセンターを助成する。これらセンターのテーマは医学分野でのフォトニクス研究から、更にはバイオテクノロジーに及ぶ。

ヴァンカ大臣は「イノベーション・コンペテンスを目標とするこれら8つのセンターは、ここ数年で世界最先端の研究機関になることができた。その科学的優秀さと超近代的な構造によってこれらセンターはその大学及び研究機関において卓越したプロフィルを有しており、傑出した若い研究者達を引き寄せている」と語った。

これらのセンターにおいては、基礎研究で未来のハイテク市場を指向し、有望なプロセス及び技術のベースを提供する為に大学研究所、大学外研究機関、地域の企業等が協力している。そこでは若い才能が特別な役割を果たしている。

8つのセンターは既に過去5年間BMBFの助成を受けており、今年度初頭に第二助成ラウンドに応募するチャンスを得た。評価委員会は中間評価及び戦略コンセプトを評価し、「8センターのいずれも優れた研究の中核に発展している」としている。BMBFは更に今後5年間これらセンターを支援し、加えて少なくとももう一つの研究グループを支援するとしている。

「イノベーション・コンペテンス・センター：エクセレンスを創造‐人材を確保」プログラムはBMBFのイノベーションイニシアティブ「エンタープライズ地域」の助成プログラムの一つである。現在の資金で、2002年から2020年までの間に2度に及ぶプログラム・ラウンドにより延べ18のZIKについて約3億5,000万ユーロが投入される予定。

[DW編集局]