[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
全米科学アカデミー(NAS)
元記事公開日:
2015/03/02
抄訳記事公開日:
2015/04/27

全米工学アカデミー報告「米国製造業部門にはイノベーション・生産性・人材育成の強化策が必要」

Amid Challenges Facing Manufacturing Sector, U.S. Must Take Action to Strengthen Innovation, Productivity, and Workforce Training, Report Says

本文:

2015年3月2日付けの全米科学アカデミー(NAS)によるニュースサイトの概要は以下のとおりである。

「グローバル化、技術の進歩、商取引の変化が製造業経営者の雇用や経営を劇的に変革しようとしている状況下で、企業、政府、教育機関は手を携えて人材育成の強化、イノベーション・生産性の向上を図り、製造業が顧客のための「価値を創造」できるようにする必要がある」と全米工学アカデミー(NAE)の報告書は述べている。「価値の創造」とは、創意工夫を用いて、持ち合わせている資源を(問題の解決を図り、人類の福祉や社会のニーズに応えるべき)商品、サービス、プロセスに変換する過程を言う。

上記調査を行った委員会は次のような提言を行っている。

・企業は最新の操業に必要な従業員育成のための教育プログラムを確立し、低・中級のスキルを持った人材の教育高度化に投資する必要がある。
・企業、地方の学区、従業員組織、コミュニティ・カレッジ、大学は提携関係を築き、高等学校卒業生の学士号取得を支援し、その後の教育や職場での研修プログラムへの参加を援助する必要がある。
・より報酬の高い職業に必要な知識やスキルを学生や離職者に提供する教育プログラムに企業が投資・参画できるように、連邦議会および州議会は税額控除やその他のインセンティブを設ける必要がある。
・起業を促進し、起業家や新興企業をそれぞれの地域の個人、投資家、手段、機関と結びつける目的で、大都市圏や州政府、産業界、高等教育、投資家、経済開発機関は協力して地域のイノベーション・ネットワークを構築する必要がある。
・連邦政府機関は、次世代バッテリーやバイオテクノロジーなど将来有望であるがコストのかかる分野の前競争段階の研究に、産業界と政府が共同で投資する機会を特定するため、両者の協力を促進する必要がある。
・企業は、性別、人種、社会・経済的バックグランドに関して、多様な従業員を採用し雇用するプログラムを実行する必要がある。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]