[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2015/04/15
抄訳記事公開日:
2015/05/12

未来都市巡回展示船でドイツ・ツアーへ

Zukunftsstadt auf Deutschlandreise

本文:

2015未来都市科学年の催しである展示船がドイツ・ツアーへと出航した。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略以下のような報道発表を行った。

ヴァンカ連邦教育研究大臣は全国規模で行われた未来都市コンペティションの勝者を発表した。これは2015未来都市科学年における中心的なイニシアティブであり、未来都市ナショナル・プラットフォーム(NPZ)の一環である。168に上る都市、市町村、郡等がこれに応募し、選考委員会がこれを審査した。BMBFはドイツ全土の52に及ぶ都市、市町村、郡における未来の都市開発に関する市民対話を助成する。

ヴァンカ大臣は「目標はそれぞれの場所の人々をその都市の未来についての対話へ引き込み、一緒になって新しいアイディアを展開させることにある」と語った。選考された各未来都市はそれぞれが最初のフェーズにおいて最大35.000ユーロを獲得することとなり、BMBFの支援額は合計175万ユーロとなる。

助成対象の52未来都市において市民は都市政策家、地方議会代表、科学者、経済界代表と共に各地方自治体の持続可能な、総合的なビジョンを展開させる。ヴァンカ大臣は「気候への対応、エネルギー供給、人口高齢化、安全な居住及び労働等、これらの地方自治体が直面する大きな未来問題に関して、現場において対話することは都市開発を成功させる為に非常に重要である。これらの地方自治体におけるプロセスは他の都市への刺激となるべきものである」と語った。このコンペティションは本科学年度に留まるものでなく、2016,2017、2018年へと第二、第三のフェーズへと続き、様々な計画が展開され、実行へと移されていくものである。

できるだけ多くの生活領域及び関係者を地方自治体の未来像の開発へ引き込むべきであり、例えばドレスデン市はその開発を共同課題とし、市民と共にモビリティ、持続可能性、新しい参加形態について議論していきたいとしている。

ヴァンカ大臣は科学年に関する新しい展示を行う巡回展示船(MS Wissenschaft)の出航に当たり、未来都市コンペティションについて発言した。展示船は今年度巡回展示の出発点をドレスデンとして、引き続きドイツ及びオーストリアの合計40都市を巡回する。

科学イニシアティブ(WID)はBMBFの委託により展示を行うもの。このツアーは2015科学年におけるBMBFの中心的活動の一つである。学界、経済界、社会の数多くのパートナー機関が支援している。

[DW編集局]