[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2015/04/22
抄訳記事公開日:
2015/05/21

土壌研究の位置づけとANRの取り組み

Les sols, une ressource au cœur d’enjeux antagonistes

本文:

国立研究機構(ANR)の2015年4月22日標記ニュース記事の概要は以下のとおり。

土壌は人間のあらゆる活動、とりわけ農業を支えているが、産業、エネルギー、都市、鉱業の各セクターにおいても、その利用はますます増えてきている。しかも互いに拮抗することが多い多数の課題の中心でもある。土壌に起因する国際競争では、真っ先に土地の利用に関わる統治や競争の問題があるが、水の循環や有機物質(炭素)の貯留における土壌の役割が大きいことから、気候調整に対する潜在的な影響も明らかになっている。

上記のような状況下で、国連は2015年を「国際土壌年」に指定している。ANRはこの機会を活用して2005年以降推進してきたこの問題に関する施策について報告する。ANRは2005年以降テーマ別公募と自由テーマ公募の両方で、この問題を扱った約100件のプロジェクトに約5000万ユーロの支援を行っている。これらのプロジェクトは、主に土壌に関連する下記の環境効果に関する研究に取り組んでいる。

・炭素隔離による気候調整
・水循環の調整
・農林業生産の為の栄養素の調達と管理
・固有の微生物多様性を保全することの利益

[DW編集局+JSTパリ事務所]