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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2015/04/21
- 抄訳記事公開日:
- 2015/05/27
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北京大学謝暁亮教授、アルバニー·メディカル·センター医学·生物医学研究賞を受賞
- 本文:
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2015年4月21日付の「中国科学報」ネット版は、「北京大学謝暁亮教授、アルバニー·メディカル·センター医学·生物医学研究賞を受賞」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
2015年度「アルバニー·メディカル·センター医学·生物医学研究賞」がこのほど発表された。今回は、謝暁亮教授(北京大学·生物動態·光学映像センター)とKarl Deisseroth教授(スタンフォード大学)の共同受賞である。審査委員会は上述の二名の学者に同賞を授与し、生物医学研究分野における光遺伝学、単分子生物学等のイノベーション及びこれらの技術応用における著しい貢献のあったものとして表彰した。
謝教授は世界的に有名な生物物理化学者で、中国人として初めて「アルバニー·メディカル·センター医学·生物医学研究賞」を受賞した。
謝教授の実験室は、このほど1細胞からの全ゲノムDNAのシーケンシング技術であるMALBAC法(Multiple Annealing and Looping-Based Amplification Cycles)を開発し、単一ガン細胞のゲノム変異を正確に測定できるようになった。ハーバード大学の荘小威教授は、「謝教授の革新的アな研究はゲノム研究分野において生物学的重大発見の可能性を高め、人々の健康に直接影響を与えている。例えば、1細胞からの全ゲノムDNAのシーケンシング技術により、遺伝病を持つ父母に健康な子供を生むチャンスを与えている」と評価した。
アルバニー·メディカル·センター医学·生物医学研究賞が2000年に創設され、2001年から毎年医学分野で優れた業績をあげた科学者に贈られる。同賞はアメリカで最も重要で大きな影響力を持つ生物医学賞の一つである。
今までに、ノーベル賞受賞者を含む23名の世界的に有名な研究者が同賞を獲得した。そのうちのノーベル賞受賞者には人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cells: iPS細胞)の樹立に世界で初めて成功した山中伸弥iPS細胞研究所長(2012年ノーベル生物学·医学賞受賞)、テロメア(Telomere)研究の先導者であるアメリカの生物学者エリザベス・ブラックバーン(Elizabeth Blackburn)氏(2009年ノーベル生理学·医学賞受賞)、免疫メカニズムを掲示したアメリカの免疫学者·遺伝学者であるブルース・ボイトラー(Bruce Beutler)氏とカナダの免疫学者·細胞生物学者であるラルフ・スタインマン(Ralph Steinman)氏(2011年ノーベル生理学·医学賞共同受賞)、Gタンパク質共役受容体の研究で著名であるアメリカの医学者ロバート・レフコウィッツ(Robert Lefkowitz)氏(2012年ノーベル化学賞共同受賞)を含まれている。
[JST北京事務所]