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- 国・地域名:
- ロシア
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- ロシア連邦政府ニュースサイト
- 元記事公開日:
- 2015/03/17
- 抄訳記事公開日:
- 2015/05/27
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「21世紀のブレイクスルーとなる技術」会議
- 本文:
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ロシア連邦政府の2015年3月17日付標記記事は、同日サンクト・ペテルブルクで開催された「21世紀のブレイクスルーとなる技術」会議におけるメドヴェージェフ首相の演説内容を伝えている。同会議はナノ粒子、レーザー、光子、無機結晶物質、医療・動力技術に焦点を当てたもので、首相は2000年のノーベル物理学賞受賞者でロシア科学アカデミー会員のジョレス・アルフョーロフ氏らを前に次のように述べた。
本物の科学というのものは国際色豊かな性質を本来有しており、学者による国際研究協力をどのような環境で維持していくのかという点については政治家の仕事である。科学が本来国際的なものであるとすれば、研究成果の実用化によってもたらされる経済効果は往々にして具体的な国益をもたらし、世界におけるその国家の主導的地位を決定付けることになる。ここ数年、ロシアの経済力を十分考慮しつつ、ロシアの研究を支援するのに必要な最新のインフラを立ち上げるべく尽力してきた。研究イノベーション・システムの近代化、基礎研究プログラムの実現は、その重要な流れとして位置付けられる。それらすべてに関して、ロシア科学アカデミーと協力して取り組んできた。
政府は今夏までに「国家技術イニシアチブ」を策定する。言うまでもなく、技術開発・研究推進に関する一連の重要分野において同イニシアチブを実行に移すための包括的な計画や「ロードマップ」が必要である。ロシアにおける科学上の成果を総動員できるとはいえ、海外からの力を借りて、国家も企業も参画するといった国際的原則に基づく研究を展開することも必要である。
[DW編集局]