[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2015/05/21
抄訳記事公開日:
2015/06/24

CAS、上海市と全面的な協力関係を構築

中科院助上海建全球科技创新中心

本文:

2015年5月21日付の「中国科学報」ネット版は、「CASは上海市と全面的な協力関係を構築」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

5月21日、中国科学院の白春礼院長は北京で「上海市をグローバル・イノベーション中心都市に建設する」という目標について、上海市の楊雄市長と会談を行った。白院長は、「中国科学院は、上海市の連携を引き続き推進し、上海市のグローバル·イノベーション中心都市(※)の建設に全力を尽くす」と表明した。

1995年に中国科学院は上海市と協力協議を締結して以来、長期にわたって双方は緊密な協力関係を保ち、各分野で大きな成果をあげた。20年来、双方の共同の努力により、多分野、全方位、ハイレベルの協力の枠組みが形成された。

例えば、国家重大戦略の需要に応じて、「国内最大規模の科学施設である上海同歩輻射(放射光)、タンパク質科学研究(上海)施設、65メートル電波天体望遠鏡等の大科学装置の共同建設を行った。そして、中国科学院の科学技術イノベーション能力の向上及び上海地域イノベーションシステムの建設に重要な役割を果たしている。2014年、中国科学院は上海市で3か所のイノベーション研究院(薬物、微小衛星、先進原子力エネルギー)、1カ所の卓越的革新センター(脳科学)、上海ビッグサイエンス研究センター及び量子情報·量子科学先端卓越革新センターの建設計画の実施を決定した」とのこと。

今回の会談で達成した成果について、その後双方は総合国家科学センターの建設、在上海の研究機関·大学の改革の試行、在上海の国際的な科学研究機構の建設、国家科学技術重大プロジェクトの実行及び上海·国際協力プラットフォームの構築等の方面で連携·協力関係を更に強化·拡大する。

楊雄市長は、「今後、双方はビッグサイエンス装備、上海嘉定関連研究機構の共同建設においてお互いに支援·協力し、更に緊密な協力関係を構築する」と語った。

※上海市は国際経済、金融、貿易、海運センターの「四つの中心」を作りあげることに続いて、「第五の中心」―グローバル・イノベーション中心の建設を企画している。「グローバルイノベーション中心」は2015年上海市政府の最優先課題である。

[JST北京事務所]