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- 国・地域名:
- スイス
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- スイス国立科学財団(SNSF)
- 元記事公開日:
- 2015/06/04
- 抄訳記事公開日:
- 2015/07/24
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2015年マリー・ハイム=フォークトリン(Marie Heim-Vögtlin)賞
Armelle Corpet and Anna Nele Meckler – Marie Heim-Vögtlin Prize Winners 2015
- 本文:
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スイス国立科学財団(SNSF)の2015年6月4日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===スイス国立科学財団(SNSF)の2015年マリー・ハイム=フォークトリン(MHV)賞が、生物学者Armelle Corpetと古気候学者Anna Nele Mecklerに授与されることが発表された。この賞は、MHV助成金により優れた科学研究の功績を上げた研究者に与えられる。
SNSFは、毎年35件前後のMHV助成金を付与し、優秀な女性研究者が家庭の事情で研究を中断した後でもキャリアを再開できるようにしている。
MHV助成金は、二人の研究者にとって、キャリアにおける次のステップへと進む後押しとなった。Armelle Corpetはフランスで博士号を取得した後、家族の仕事の都合でチューリッヒに移り、子育てにより研究を中断していたが、2012年にMHV助成金を受け、チューリッヒ大学病院で研究を再開した。「この助成金は私にとって給与でもありますが、何より有り難いのは、研究活動の資金源となってくれている点で、研究室での独立性を増すことができます。これは次のポジションを探す際に重要な要素です。」と語る。Anna Nele Mecklerの場合は、博士号取得後、ポスドクとして研究を行っていたが、夫に伴いノルウェーに移った後、子育てにより研究を中断していた。再びチューリッヒに戻ってからMHV助成金を受け、それまでの研究を論文としてまとめることが出来た。「助成金のおかげで、以前の研究で影響力の大きかった何本かの論文を出版し、最先端のテクニックによりさらに掘り下げた経験を得ることで、研究競争力を取り戻すことができました。」と語る。
[JSTパリ事務所]