欧州研究会議（ERC）は、2015年6月29日付で標題の記事を発表した。以下にその概要を紹介する。
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中国人の若い研究者たちが、科学的な目的のために欧州を訪れ、あるいはERCのファンドを獲得した研究チームに加わることを促進するための、新たな枠組みが開始された。EUと中国のサミットとともに開催された第2回のEU・中国イノベーション連携対話において、研究・科学・イノベーション担当の欧州委員会委員であるCarlos Moedas氏と中国科学技術部（MOST)部長のWan Gang氏の間でサインが交わされた。このサインの場には、ERC議長のJean-Pierre Bourguignon氏、中国自然科学基金委員会（NSFC）副理事長のLiu Congqiang氏も同席した。

このERCとNSFC間のイニシアチブは、現在NSFCから助成金を得ている研究者が対象となる。中国の研究者たちは、欧州内にあるERCの資金を得た研究者が率いる研究チームに一時的に属するかたちで、1回の長期滞在（6-12ヶ月）、または複数の短期滞在（共同実験などを想定）をすることができる。なお、同様の取り組みは、すでに欧州域外の4カ国（米国、韓国、アルジェリア、日本）との間で行われている。

[DW編集局]