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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2015/08/18
- 抄訳記事公開日:
- 2015/09/24
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戴建生教授、変形機構研究分野での終身成就賞を受賞
- 本文:
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2015年8月18日付の「中国科学報」ネット版は、「戴建生教授、変形機構研究分野での終身成就賞を受賞」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
第39回アメリカ機械学会(ASME)·機構学とロボット学の大会はこのほど、アメリカ·ボストンで開かれ、天津大学·機械学院の戴建生教授に「2015年度·ASME·機構学とロボット学·終身成就賞」を授与し、変形機構研究分野における著しい貢献のあった業績を表彰した。
「ASME·機構学とロボット学·終身成就賞」は1974年に創設され、国際機構学とロボット学の最高賞である。ASMEは世界で機構デザイン、機構理論及び機構、ロボットシステムのデザインと応用分野において優れた貢献をした世界トップレベルの研究者に同賞を贈っている。同賞が設立されて以来、24年余りで僅か26名の国際的に有名な機構学とロボット学の専門家が受賞している。
機械、ロボットは基本的に機構から構成する。変形機構によるロボットのデザイン等により完全変形·完全合成を成し遂げ、柔軟な機能を持つロボットを実現できる。現在、変形理論はロボット製造業において応用が進んでいる。
戴建生教授は理論研究、機構の再構築、再構築するロボット等の方面で顕著な成果をあげ、その成果が大きな影響をもたらしている。それと同時に、戴建生教授は数学及び物理学におけるスピノール(※)理論を探求し、ロボット再機構のメカニズムを解明して、変形と再構築機構の理論を構築している。
戴建生教授は、「変形理論はロボット機構の変遷、発展及び製造業に応用できる。その他、同理論は『中国製造2025』という中国次世代製造技術の推進にとって、重要な役割を果たしている」と表明した。
※数学及び物理学におけるスピノール(spinor)は、特に直交群の理論において空間ベクトルの概念を拡張する目的で導入された複素ベクトル空間の元である。これらが必要とされるのは、与えられた次元における回転群の全体構造を見るためにある。
[JST北京事務所]