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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2015/08/25
- 抄訳記事公開日:
- 2015/10/08
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中国人科学者、抗エイズウイルス(HIV)のリード化合物を発見
- 本文:
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2015年8月25日付の「中国科学報」ネット版は、「中国人科学者、抗エイズウイルス(HIV)のリード化合物を発見」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
7月24日、中国科学院·昆明植物研究所が明らかにしたところによると、同研究所の孫漢董院士の課題チームはこのほど、朝鮮五味子(チョウセンゴミシ)が抗HIVの新たな効果を持つことを発見し、前臨床関連研究を行っている。
朝鮮五味子(チョウセンゴミシ)は、マツブサ科の植物の一種、日本、中国、朝鮮半島等に分布する落葉性つる植物で、果実をゴミシ「五味子」といい、肝臓保護、中枢神経系抑制、機体免疫増強及び滋養強壮などの薬用·健康機能を持つ。世界中の50種薬用植物·チョウセンゴミシの中で、中国は50%を占め、主に雲南省、四川省に分布する。
中国科学院·昆明植物研究所の孫漢董院士の課題チームは、薬用植物·チョウセンゴミシの研究を25年間に渡り行い、425の新たな化合物を分離·鑑定した。今回は、同課題チームが強力な抗HIV活性を有するリード化合物を発見した。その研究は「国家重大な新薬創製」というプロジェクトの支援による前臨床関連研究を行って、潜在的、新型の抗HIV薬物になる可能性が大きい。
今まで、世界でエイズワクチンの開発に成功せず、抗HIV薬を服薬するのはエイズを治療·予防の最も重要な手段である。
[JST北京事務所]