Innovate UKの2015年9月1日付標記発表記事の概要は以下のとおり。

研究における動物利用の代替・改善・削減を目的とする国立研究センター”National Centre for the Replacement Refinement and Reduction of Animals in Research（NC3Rs）”が主導する”CRACK IT”チャレンジ・プログラムにおいて、次の2つのチャレンジが掲げられている。

・ メタボダーム（METABODERM）チャレンジ
皮膚の化学物質の吸収、循環、代謝特性を確立するモデリング技術の探究

・ “InMutaGene”チャレンジ
遺伝子治療のリスクを評価する新規プラットフォームの考案

メタボダーム・チャレンジの下で成功を収めた新たな試験法は、皮膚に適用される薬剤や化粧品の設計及びリスク評価に役立つ。”InMutaGeneチャレンジ”の下で考案された新規プラットフォームは、多くの疾患の遺伝子治療の開発に役立つ。

契約には全額資金提供される中小企業研究イニシアチブ（SBRI）のコンペティションでは、NC3Rs及び国防科学技術研究所（Dstl）により助成される。多国籍の製薬会社及び消費財企業が現物出資でコンペティションに出資し、上記チャンレンジを支援する。

応札企業は第1段階（6ヶ月）のコンペティションで方式の検討を求められる。最も有望とされるアイデアは第2段階（3年）の開発段階でさらなる助成対象とされる。上記2つのチャレンジ全体で最大200万ポンドが用意されている。

[DW編集局]