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- 国・地域名:
- ノルウェー
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- ノルウェー研究会議
- 元記事公開日:
- 2015/09/27
- 抄訳記事公開日:
- 2015/11/06
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2015年ノルウェー科学技術指標報告書を発表
- 本文:
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ノルウェー研究会議の2015年9月27日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===2015年9月、ノルウェー研究会議は2015年のノルウェー科学技術指標報告書(2015 Report on Science & Technology Indicators for Norway)を発表した。ノルウェー科学技術指標報告書は、ノルウェーの研究とイノベーション・システムの現状とその進展を総体的に俯瞰したもので、ノルウェーにおける研究の状況について新しく重要な情報を提供している。また、ノルウェーの研究開発への取り組みを国際的な視点から捉えてもいる。
2015年の報告書に記された主な調査結果は以下の通り。
・2014年、GDPに占める研究開発支出総額の割合は1.65%となった。この数値は過去20年間、安定して推移している。
・ノルウェーにおける高等教育を受けた人口の割合は、北欧およびOECDの平均を上回っている。また、人口に対して研究者が占める割合も同様となり、なおかつ上昇している。
・近年、研究に対する資金提供の著しい増加が認められる。
・2014年、博士号を取得した女性の数が男性の数を初めて上回った。
・ノルウェーの研究論文の被引用率が増加しており、科学分野の刊行物も急増している。
・ノルウェー企業の約半数が革新的な企業にふさわしい条件を備えており、こうした企業の存在が、ノルウェーを他の北欧諸国と同等の立場に位置づけている。また、イノベーション活動の大半は大手多国籍企業で行われている。
・ノルウェーでは、保健衛生と福祉が最大のテーマ別研究分野となっている。特に成長が著しい研究分野は、石油である。
・ノルウェーにおける環境およびエネルギーの研究は、専門化が高度に進んでおり、国際的に大きな影響力を持っている。だが、再生可能エネルギーとの関連性が高い分野においては、研究開発が減少している。特にビジネス部門では、研究・開発活動のレベルが2009年と比べてほぼ半減している。 [JSTパリ事務所]