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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 報道センター
- 元記事公開日:
- 2015/10/12
- 抄訳記事公開日:
- 2015/11/10
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優秀表示(Seal of Excellence)の導入
New Seal of Excellence to increase quality of regional research funding
- 本文:
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2015年10月12日付の欧州委員会(EC)による標記発表記事の概要は以下の通りである。
10月12日に、「欧州地域・都市の週:オープンデイズ」の場で、新たに設けられた優秀表示マーク構想が、地域政策担当EC委員のCorina Cretu氏と研究・科学・イノベーション担当EC委員のCarlos Moedas 氏によって発表された。これは欧州連合(EU)の研究・イノベーションプログラム「Horizon 2020」に基づき申請された有望なプロジェクト提案書に授与される品質表示をメンバー国のレベルで活用できるようにするもので、優秀表示マークのプロジェクトが、欧州構造投資基金(ESIF)並びにその他の国家或いは地域投資プログラムの様な別の資金助成機関へアクセスする事を奨励するものである。
Carlos Moedas委員によると EUの各地域は既に欧州における高品質研究とイノベーションへの主要な投資主体である。優秀表示マークを通し、各地域は世界水準のHorizon 2020評価システムから、独自の資金を用いて支援可能な地元の地域の最良プロジェクトを容易に特定できる利益を得る。Markku Markkula欧州地域委員会代表は、優秀表示マークにより、メンバー国は自前のイノベーション・投資計画に、成長目標と優先内容を満たす傑出した中小企業のプロジェクトを盛り込む事ができると述べた。またそれが、欧州地域委員会(European Committee of the Regions)と欧州委員会がメンバー国のために知識交換プラットホームを築く理由でもある。これによってHorizon 2020と欧州構造投資基金間の相乗効果を強化する。
優秀表示マークは、Horizon 2020に基づいて申請され厳しい独立した評価プロセスで高い評価点を得ながら予算の制約によって資金助成を確保できなかった有望なプロジェクトに授与される。この優秀表示マークは、試験段階ではHorizon 2020の中小企業プログラム(SME instrument)に則って申請された中小企業の提案に先ず適用される。その後Horizon 2020の他の領域に展開されうる。
優秀表示マークイニシアチブは、委員会のより広いコミットメントの具体例である。それはHorizon 2020、欧州構造投資基金と、例えばCOSME及びErasmus+の様なその他のEUプログラム間の相乗効果を向上させる事により、研究・イノベーションにおけるEU投資の効果を最大化する事である。これは9月9日のユンカー委員長の一般教書演説でも規定されているとおりである。
[DW編集局]