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- 国・地域名:
- アイルランド
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- アイルランド科学財団(SFI)
- 元記事公開日:
- 2015/10/07
- 抄訳記事公開日:
- 2015/11/16
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第20回サイエンス・ウィークが、STEMに関するアイルランドのニーズに対処
- 本文:
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アイルランド科学財団(SFI)の2015年10月7日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===2015年10月7日、アイルランド科学財団(SFI)は第20回全国サイエンス・ウィークのスタートを宣言し、同財団でも最も包括的かつ重要なパブリック・リサーチ・プロジェクト「SFI Science in Ireland Barometer」で明らかになった事項を発表した。ダミアン・イングリッシュ技術・研究・イノベーション担当大臣が開始した「SFI Science in Ireland Barometer」プロジェクトでは、アイルランドの経済・社会に対する科学、技術、エンジニアリングおよび数学(STEM)の重要性を、人々がどう理解し認識しているかが分析されている。
「SFI Science in Ireland Barometer」の報告書では、一般の人々は科学に大きな社会的価値があるとしており、今後のアイルランドの成長のためにも科学は重要だと考えていること、またアイルランド国民の87%が、今後20年間において、STEM研究がアイルランドにおける生活の質向上につながるという意見に同意していることが示されている。さらに、10人中8人が、「科学研究はアイルランドの経済成長に直接的な貢献を果たす」ことに同意している。
51%の人々が、STEMに関する情報が十分に得られていないと感じている一方、58%がSTEM分野の研究開発に関心を示しており、知識不足が必ずしも関心の無さを意味するものではないことが浮き彫りになった。この報告書によると、アイルランド国民の4分の1が、過去1年間に科学に関する情報を得ようと試みており、このことからも科学に対する関心が窺える。しかし70%の人々は、STEMはあまりに専門的で難しく、分からないとしている。今回で20回目となる毎年恒例の全国サイエンス・ウィークは、STEMに対する人々の理解を深めることでこうした点に対処し、今年全国で開催される800件のイベントを通じて、人々にSTEMに親しんでもらうことをねらいとしている。
[JSTパリ事務所]