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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立科学財団(NSF)
- 元記事公開日:
- 2015/09/14
- 抄訳記事公開日:
- 2015/11/18
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スマートにつながる地域社会の育成
- 本文:
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2015年9月14日付の国立科学財団(NSF)の標記報道発表の概要は以下のとおりである。
ホワイトハウスがこのほど発表した「国家スマートシティ・イニシアティブ」の一環で、将来スマートにつながった地域社会のインテリジェントで効果的な設計や、それへの適合、そして管理を支援する為に、NSFは約4000万ドルを投入する。
NSFの助成の範囲は次の通り。
・超高速・先進ネットワーキング・インフラの能力を実証する次世代プロトタイプ・アプリケーション、
・物理デバイスや重要インフラにコンピューティング、センシング、制御の機能を安全に組み込んで社会的、行動的、経済的要因を考慮に入れるサイバー・フィジカル・システムに関する研究、
・有望な研究成果を実用に移行させる為の産学間の提携NSFはスマートにつながる地域社会に力点を置いた基礎研究を長年支援してきた。その中には、先進ネットワーク構築とその接続、センシング及びリアルタイム・データ分析、制御・自動化・意思決定などがある。NSFはまた、このような技術が広範囲に利用されるように橋渡しする役目も果たしてきた。その1例として”US Ignite Initiative”のケースがあるが、これは(大量情報の処理が可能な)多数の「ギガビット・アプリケーション」の新規開発のシーズとなった。
NSFはスマートにつながる地域社会の実現においてNSFのこれまでのリーダーシップを基に継続及び拡大を図るべく次のようなファンディングの取り組みを発表した。
・ギガビットの先進ネットワーク接続を活用して、(医療、エネルギー、輸送、製造業、教育・学問、治安など)複数の国家的優先領域にインパクトを与えるプロトタイプ・アプリケーションの研究支援を目的として、”US Ignite”を通じて新規プロジェクトに約1200万ドルのファンディングを提供。この助成では、街や地域で、スマートにつながる地域社会のエコシステムの構築を目指して、このようなプロトタイプ・アプリケーションをスケールアップするのに必要な支援を提供する「リビングラボ(Living Labs)」も構築する。
・スマートにつながる地域社会及びモノのインターネットに焦点を置いたサーバー・フィジカル・システムの新規研究プロジェクトに約1000万ドル。
・都市環境のスケールで、研究者がセンサー、組み込みシステム、コンピューティング・通信システムを迅速に配備できる初めての研究インフラとなる新たなツール「モノのアレイ(Array of Things)」がシカゴに創設されるが、その支援に300万ドル強。
・都市や地域社会の環境で不可欠な物やサービスを提供するもので、効率的、安全、かつ重要で回復力を備える相互依存的なインフラシステム及びプロセス(Critical, Resilient, Interdependent Infrastructure Systems and Processes: CRISP)の設計・運用の強化に約250万ドル。
・NSFのファンディングを受けた研究者が国立標準技術研究所(NIST)の”Global Cities Team Challenge”に参加できるようにする為に250万ドル。
・(家庭、職場、地域社会に及ぶ患者中心のケアや健康維持を可能にする)次世代医療ソリューションの開発を促進する新規の「スマートにつながる保健」の研究プロジェクトに約200万ドル。
・物理センサー、ソーシャル・メディア、その他情報源からのデータの統合方法に関する新規国際研究を促進する研究統括ネットワークの設立に37万5,000ドル。
・”Partnerships for Innovation”プログラムを通した産学連携の支援に約400万ドル。スマート・シティ/コミュニティに役立つ新興技術に力点を置いて、ブレークスルー研究による発見を人間中心サービスシステムに組み込む取組を促進するためのイノベーション能力構築プログラムである。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]