[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
共同研究センター(JRC)
元記事公開日:
2015/10/29
抄訳記事公開日:
2015/11/26

EU/米国――電気自動車とスマートグリッドの相互運用性に関する研究所を創設

EU/US – new lab for interoperability of e-vehicles and smart grids

本文:

欧州委員会共同研究センター(JRC)の2015年10月29日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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電気自動車とスマートグリッドの相互運用性を推進するというトランスアトランティック経済評議会(Transatlantic Economic Council)の決定を受け、2015年10月29日、欧州委員会は、欧州共同研究センター(JRC)が運営する、この主題に特化した最先端研究所である欧州相互運用性センター(European Interoperability Centre)を開設した。

この研究所は、米国エネルギー省のアルゴンヌ国立研究所(Argonne National Laboratory)にあるパートナー施設と共同で、統一の規格や技術認証、試験方法に基づき、次世代の電気自動車とスマートグリッドを完全に相互運用可能とするための研究に取り組んでいく。これは、すべてのコンポーネントに対する「単一言語(single language)」の創出に向けた重要な一歩であり、研究の実現によって、EUと米国双方の産業と環境に便益がもたらされることになるとしている。

新設されたセンターは、電気自動車とハイブリッドカーのエネルギー効率、スマートグリッドの相互運用性、電磁両立性および電池試験の各分野に重点を置く4つの最先端研究所から構成される。

このユニークなセンターでは、システムアーキテクチャ、技術および通信プロトコルの試験が可能である。最終的に工業規格や試験手順が統一されれば、通商的・技術的障壁が最小限に抑えられるようになるはずであり、その結果、企業により大きな市場で商業化することができるイノベーションへの投資を促す強力な奨励材料が生み出されることになるとしている。

[JSTパリ事務所]