[本文]
-
- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2015/10/30
- 抄訳記事公開日:
- 2015/12/07
-
世界で最も貧しい人々のための健康
- 本文:
-
連邦教育研究省(BMBF)は貧困に起因する疾病の研究を強化することとし、概略下記のような報道発表を行った。
BMBFはこれまで放置されてきた貧困に起因する疾病と戦うための研究を強化する。10月のG7科学大臣会議の結果の一つとしてBMBFはその戦略的コンセプト「研究の中心にあるグローバル・ヘルス」に優先して取り組む。
第一のステップはPDPs(Product Development Partnerships)のための助成第二ラウンドである。BMBFは5年間で最高で総額5,000万ユーロと、その助成資金を倍増する。PDPsは経済界、学界、市民社会各方面関係者からなる非営利の研究協力であり、特に世界の貧困地域の人々の病気を治療するための新しい方法及び製品を研究、開発する。
ヴァンカ大臣は「地球の最貧地域においても健康は人権の一つであり、グローバル・ヘルスへの取り組みを更に強化していく。緊急に新しい医薬品、ワクチン、治療方法を必要としている。助成コンセプトは貧困に起因する病と効果的に戦うために貢献するものとなる」と語った。この目標は二つのレベルを通じて推進される、すなわち新しい研究プロジェクトおよび既存の活動の統合の改善である。
研究活動を成功に導くためには、当該国は同じ目線で積極的に関与しなければならない。このためBMBFは各種のイニシアチブによって研究を強化させる。重要な基礎となるのは、EDCTP(European & Develping Countries Clinical Trials Partnership)である。この欧州研究パートナシップは貧困に起因する、AIDS/HIVを重点に放置されてきた感染症と、そしてサブサハラ・アフリカにおけるマラリアや結核と戦うことに専心している。BMBFはまた「サブサハラ・アフリカにおける保健イノベーション研究ネットワーク」を立ち上げている。この助成イニシアチブによってBMBFはドイツとアフリカの研究者間の協力強化を支援している。 [DW編集局]