国立研究機構（ANR）の2015年11月20日付け標記発表記事の概要は以下のとおり。

産業講座は、フランス産業界にとって優先すべき領域において、革新的・戦略的研究能力を強化する目的で考案された手段である。公的研究機関に講座を置き、ANRと企業による4年間の共同ファンディングを受ける。2016年度の本プロジェクト公募がこのほど開始された。

2011年の創設以来「産業講座」では次の3つの目的を掲げている。

・強力で持続可能な提携関係を通して、本講座に関与する官・民の当事者にとって優先的かつ戦略的な領域の研究を実施する。
・ハイレベルの公的研究室に博士課程院生やポスドクを受け入れ、経済界当事者の展望、方法論、経験を取り込むことで、質の高い研究による人材育成を確保する。
・フランス人でも外国人でも優れた教育・研究者が、高い目標の研究に役立つ自らのノウハウを磨けるようにする。

本施策はすべての研究テーマに開かれている。最大48ヶ月間のファンディングが認められるが、ANRの負担額は企業による負担額を限度とする。

（注）2014年は、支援プロジェクト8件、ファンディングを受けたプロジェクト3件、配賦額総額は380万ユーロ、プロジェクト当たりの平均配賦額は127万7000ユーロ。2011年以降13講座がファンディングを受けている。
http://www.agence-nationale-recherche.fr/fileadmin/documents/2015/ANR-et-chaires-industrielles.pdf

[DW編集局+JSTパリ事務所]