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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立研究機構(ANR)
- 元記事公開日:
- 2015/12/01
- 抄訳記事公開日:
- 2016/01/08
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天然材料から断熱材を開発する“Demether”プロジェクト
Projet Demether : Développer de nouveaux isolants à base de matériaux naturels
- 本文:
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国立研究機構(ANR)の2015年12月1日付け標記発表記事の概要は以下のとおり。
建物の断熱はエネルギー節減の点で重要な課題である。新たな断熱材の開発に向けて、”Demether”プロジェクトの科学者達は2つの特異な原材料に着目した。それはヒマワリの茎と海老の甲羅である。
今後2020年まで毎年40万戸の建物が改修の対象になる。フランスでは建物は最終エネルギー消費量の約40%を占め、CO2排出量の約25%を占める。したがってエネルギー節約という点で優先的に対処すべき分野の1つである。このような状況下で”Demether”プロジェクトの参加者らはヒマワリの茎を基盤とする新たな断熱材の開発に2011年から取り組んでいる。このときの結合剤として使用されるのがキトサン(カニ、エビの甲羅の主成分から抽出される動物性食物繊維)である。
環境技術プログラムの一環でファンディングを受ける”Demether”プロジェクトには、パスカル研究所、セラミック加工・表面処理科学研究所、環境・農業のための国立科学技術研究所(IRSTEA)、国立高等工芸学校、クレルモンフェラン国立高等建築学校からの研究チームが集結している。総額160万ユーロの経費の内、ANRから約80万ユーロの資金支援を受けている。
[DW編集局+JSTパリ事務所]