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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2015/11/01
- 抄訳記事公開日:
- 2016/01/19
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中国の歩行ロボット、連続歩行でギネス記録を更新
- 本文:
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2015年11月1日付の「中国科学報」ネット版は、中国の歩行ロボットが連続歩行でギネス記録を刷新したと報じた。本記事ではその概要をまとめる。
中国重慶郵電大学の研究チームが開発した「行者1号」ロボットは、1日134.03キロの連続歩行を実現し、4足歩行ロボットの最長記録としてギネスに認定された。当該記録によると、「行者1号」が世界最高効率の歩行プラットフォームで、世界で初めて100キロ歩行を実現した歩行ロボであるという。
人間型ロボットは、人間の代わりに複雑かつ危険な任務を実施してもらうことができるため、世界各国の研究機関から重要視されている。これまでの4足歩行ロボットの連続歩行記録は、米コーネル大学のロボット「Ranger」が2011年に樹立したもので、65.243キロであった。
新記録は旧記録の2.05倍距離(約134キロ)、1.3倍の効率(0.8kw/h)、1.18倍の速度、1.76倍の航続時間(54時間21分)を実現した。
李教授はインタビューを受けた際、ロボットを応用するために、エネルギー消費、航続能力、信頼性という3つの難題を克服する必要があると明らかにした。同ロボットは人間の歩行動作の模倣に成功し、前進、後退、回転などの機能を有し、遠隔操作による高所作業が可能で、人間には過酷で危険な環境において使われることが期待される。
また、同ロボットは搭載設備によって、多様な機能を実現でき、介護用品の歩行器としても使われることも期待される。李教授の説明によると、同ロボットは将来200キロの歩行距離を実現する見込みであるという。
[JST北京事務所]