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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2015/10/15
- 抄訳記事公開日:
- 2016/01/08
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国家パルス強磁場科学センター、トポロジカル·ディラック(topological Dirac)·半金属分野におけるブレークスルー
- 本文:
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2015年10月15日付の「中国科学報」ネット版は、「国家パルス強磁場科学センター、幾つかのブレークスルーがあった」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
2013年に華中科学技術大学に設立された国家パルス強磁場科学センターはこのほど、トポロジカル·ディラック(topological Dirac)·半金属分野における幾つかの研究成果が、「ネイチャー·コミュニケーションズ」(Nature Communications)、「フィジカル·レビュー」(Physical Review)等のトップ科学誌に掲載されたと報告した。
トポロジカル·ディラック(topological Dirac)·半金属とは、新たなトポロジカル·量子材料で、三次元構造のグラフェン(Graphene)と類似し、強磁場の作用により一連の新奇な量子状態と物理現象が現れる。今後の量子コンピューター等の分野における重要な応用が見込まれる。
同研究チームは、強磁場という実験環境によりCd3As2単晶、TaAs、TaP、SmB6等のトポロジカル·ディラック(topological Dirac)·半金属材料の研究を進めており、その研究成果はワイルフェルミ粒子の探求·研究と物理分野の応用等に重要な役割を果たしている。
国家パルス強磁場科学センターは設立後に凝縮系物理(物性物理)、材料物理、光電子、マイクロエレクトロニクス、生物、化学等の先端科学研究において一連の成果を上げた。現在、同センターは正式に対外的にオープンされ、大型·公共基礎科学研究のプラットフォームとなっている。
[JST北京事務所]