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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 大統領府
- 元記事公開日:
- 2012/06/19
- 抄訳記事公開日:
- 2013/08/01
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オープンデータのグローバル化
- 本文:
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科学技術政策局(OSTP)は6月、イギリス北アイルランドで開催された主要8カ国首脳会議(G8サミット)で「オープンデータ憲章」が合意されたのを受け、各国のオープンデータ化が一歩進んだと発表した。今回のサミットでは、アメリカ、イギリス、フランス、カナダ、ドイツ、ロシア、イタリア、日本の8カ国が、各国政府によって提供されるデータへのアクセス、公表、再利
用のための基盤となる原則について合意している。同憲章は、経済成長やイノベーションのために政府データを市民やアントレプレナーに公表するように指示したオバマ大統領の歴史的な大統領令(EO13462)に基づいている。これはアメリカ国内で気象情報を一般に公開することにより、情報番組や農業コンサルティング、保険オプションといった新しい業種・業態が生まれた成功例から派生した考え方であり、最近ではヘルスケアの選択などでもオープンデータを活用したサービスの提供が始まっている。
機密性を保持しつつ政府データを公表する試みは始まったばかりであり、未だ世界各国で統一した規格の構築には至っていない。この度サミットで憲章が合意されたことが第一歩であり、今後、グローバルな課題への対応や革新的な研究の推進、透明性の確保、市民への説明責任などを果たすうえで大きな意義を持つといえる。
なお、G8のサイドイベントとして米英両政府は、2013年秋に農業と栄養イニシアティブに関するオープンデータを立ち上げるためのパートナーを募集する共同宣言を発表している。
[DW編集局]