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- 国・地域名:
- ノルウェー
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- ノルウェー研究会議
- 元記事公開日:
- 2015/12/01
- 抄訳記事公開日:
- 2016/01/21
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研究者のサイエンス・コミュニケーション活動に関する調査結果
- 本文:
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ノルウェー研究会議の2015年12月1日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===ノルウェー研究会議がFuture Present Groupに委託し、5,000人を超えるノルウェーの研究者が参加し行われた調査によると、研究者は社会全体に知識を広めたいという願望から、サイエンス・コミュニケーションにさらに多くの時間を割きたいと考えていることがわかった。また、研究者にとって、政治家や関連当局に影響を及ぼすことは特に重要である一方、一般市民への対応についてはあまり優先されていないこともわかった。
調査では、「サイエンス・コミュニケーション」について、様々なかたちでの研究の普及、情報活動、メディア関連活動、公開討論への参加、研究者と一般市民との対話などを表す包括的な用語として使用されている。
調査の結果、これまで以上にサイエンス・コミュニケーションに取り組みたいとした回答者は63%であり、76%が「もっと研究をしたい」、21%が「もっと授業や指導に時間を割きたい」と回答した。
研究者は、1カ月あたり平均8時間をサイエンス・コミュニケーション関連の活動に費やしている。最も共通して行われている活動は、新聞やジャーナルへの科学論文の執筆であり、科学をテーマにした一般向けの講演活動や、セミナーへの参加、教科書の執筆、メディアの取材対応などの活動がこれに続いた。
また多くの研究者が、自分の研究成果は社会や政治的な決定にとって重要な意味を持つ、と考えており、このため優先すべきターゲット・グループは、政府の関連当局が学生に次いで第2位にランクされている。ジャーナリストも重視されているが、一般大衆のランクは低かった。研究部門の責任者は、政治的な意思決定者を最も重要なターゲット・グループとしていることがわかった。
[JSTパリ事務所]