[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
全米科学アカデミー(NAS)
元記事公開日:
2013/05/29
抄訳記事公開日:
2013/08/01

科学アカデミー:グローバル課題に対して「Gサイエンス」声明発表

Science Academies Issue 'G-Science' Statements to Call World Leaders' Attention to Global Challenges

本文:

世界各国の科学アカデミーは、5月29日、持続可能な開発に対して科学技術が果たす重要な役割を強調し、結核などの感染症への危機意識を高めるための共同声明である「Gサイエンス」を発表した。同声明はG8サミットなどに参加する政治指導者に対して情報提供するもの。

今回発表された声明では、第一に科学技術が人口増加に伴う課題に対してできることをまとめている。特に13億人の貧困層に対し、食と水の安全供給、再生可能エネルギーや省エネ、識字率(特に科学リテラシー)の向上など、持続可能な開発に不可欠な要素に対する科学技術の貢献をまとめた。

第二に、結核や腸内細菌などの感染症のうち、抗生物質に対する耐性を持つ菌の増加に対する危機に焦点を当てている。これらに対応するため、世界規模での感染調査、責任のある薬剤使用、感染予防、新薬開発など6つの提案がある。こういった努力に対して、途上国の協力が不可欠になる。
「Gサイエンス」声明はカナダ、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、マレーシア、メキシコ、ネパール、ロシア、南アフリカ、イギリス、アメリカ並びにアフリカの地域アカデミーによって署名された。

[DW編集局]