[本文]
-
- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2015/11/21
- 抄訳記事公開日:
- 2016/02/01
-
世界初、二段再熱技術を100万kw級の火発ユニットに応用
- 本文:
-
2015年11月21日付の「中国科学報」ネット版は、中国が世界で初めて二段再熱技術を100万kw級の火力発電ユニットに応用したと報じた。本記事ではその概要をまとめる。
中国国電集団公司は11月19日、傘下の泰州発電所3号機が世界で初めて二段再熱技術を100万kw級の超超臨界圧石炭火力発電ユニットに応用したと明らかにした。二段再熱技を応用した火力発電ユニットは、機能テスト、発電効率、石炭消費量、環境ポインタにおいて優れている。
国電集団のチーフ・エンジニアである張宗富氏は、二段再熱というのは一段再熱の上に再熱サイクルをもう1回加え、これによって高効率化を図ると説明した。「十二五」(第12次五カ年計画、2011-15年)省エネ・排出削減における国家重大科学技術支援プロジェクトとして、泰州発電所の第二期建設工事は3号機、4号機という100万kw級の超超臨界圧石炭火力発電ユニットを建設し、これらは世界初となる。
同プロジェクトは一年半近くの研究開発を通じ、100万kw級の二段再熱ユニットシステムのデザイン、設備製造などにおいてブレークスルーを実現した。同ユニットのホスト機械と制御パラメータは完全に独自の知的財産権を有し、タワー型ボイラを採用し、主蒸気圧力31MPa、主蒸気温度600℃、再熱、二段再熱蒸気温度610℃のプラントでは、47.82%の送電端効率を達成した。
同ユニットの粉塵、二酸化硫黄、窒素酸化物の排出量は、国家超低排出基準の下限値を下回り、総合的なパラメータが世界最高水準に達した。
[JST北京事務所]