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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2013/05/27
- 抄訳記事公開日:
- 2013/08/07
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電気自動車、世界的な動きへ
- 本文:
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連邦教育研究省(BMBF)は5月27、28の両日ベルリンにおいて開催される連邦政府主催の国際電気自動車会議について報道発表を行った。以下はその概要。
「電気自動車、世界的な動きへ」をモットーに、5月27~28日の2日間、ドイツ国内外の企業、学界、社会、政界の代表者900人以上がベルリンに集結する。連邦政府の招待により電気自動車のポテンシャル、重要課題について講演、パネルディスカッション、専門フォーラムの中で議論がおこなわれ、電気自動車の今後の市場展開に関する戦略、措置等について共同で協議しようというもの。連邦政府からは、連邦首相、所管4大臣が会議に参加する。同会議は「ナショナル・プラットフォーム・エレクトロモビリティ」の協力により開催される。
メルケル首相は会議において、ドイツで2020年までに100万台の電気自動車を道路に走らせ、電気自動車のメイン・サプライヤーかつリーディングマーケットとなるという目標を再確認。首相は「電気自動車をできる限り世界的に環境に優しいものとするために、産業分野を越え、国境を越えた総合的な協力が必要である。そこで特に重要な役割を担うのが我々のナショナル・プラットフォーム・エレクトロモビリティである。密接な国際協力は重要であり、連邦政府による数多くの二国間協力や合同プロジェクトが我々にとっていかに重要かをはっきりと示してくれる」と語った。
連邦経済技術省(BMWi)のロェスラー大臣発言概要:
・ドイツはそのイノベーション力の強い産業によって電気自動車という未来技術を前進させる態勢を有している。
・学界とのより密接なネットワーク化によって経済界を支援する。
・新しい製品及びサービスによって価値の高い雇用が生まれるが、そうした技術開発が市場によって支持されることが重要。連邦交通建設都市開発省(BMVBS)のラムスアウアー大臣発言概要:
・ドイツは優れた自動車、高性能バッテリーという正しい方向に向かっている。公共・民間インフラの構造は都市・交通計画に適応するものでなければならない。
・新しい技術及びモビリティのコンセプトが成功するか否かは、市民がそれを受け入れるか否かによるもので、それがぜひとも必要。いわゆるモデル地域において実施される電気自動車のテストはその重要なステップ。ヴァンカBMBF大臣は「我々は電気自動車のため発想を新たにしなければならない。その鍵となるのは研究で、特に新しく、より性能の高いバッテリーの創出、さらなる高効率エンジン、エンジニア・専門家の教育訓練を重点とする。研究と開発の振興により我々は必要なイノベーションを軌道に乗せる」と語った。
連邦政府は電気自動車領域の研究・開発・デモンストレーションの計画を広範な助成プログラムによって支援する。今年末までに助成総額15億ユーロに上る様々なプロジェクトがスタートする。
[DW編集局]