ノルトライン・ヴェストファーレン（NRW）州イノベーション科学研究省は、同省のシュルツェ大臣が、欧州では類を見ないプロジェクトであるバイオエコノミー科学センターにゴーサインを出したことを発表。以下はその概要。

5月27日、シュルツェNRW科学大臣はアーヘンにおいて、統合的なバイオエコノミーの基盤開発に向けたバイオエコノミー科学センター（BioSC）という欧州で他に類を見ないプロジェクトの設立を発表した。同大臣は「我が州は知識をベースとするバイオエコノミーの開発に関して大きなポテンシャルを持っており、欧州における指導的なバイオエコノミー地域の一つである。BioSCは我が州におけるバイオエコノミー研究を支える役割を果たす」と語った。

ユーリッヒ研究センター、アーヘン工科大学、ボン・デュッセルドルフ総合大学は、その科学的能力を、いわゆるノルトライン・ヴェストファーレン州戦略プロジェクトであるBioSCに結集させる。これによって欧州全体で他に類を見ないバイオエコノミー研究共同体が強みを増すことになる。BioSCは10年以上の期間にわたり統合的バイオエコノミー開発のプロジェクト関連で総額5,800万ユーロを受けることになる。

プロジェクトは、食糧、植物バイオマス、エネルギー、化学薬品、医薬品、材料の省資源的、持続的生産に関するもの。またBioSCでは、学術界と産業界の接点で研究活動を行う新しい世代の専門家や人材を教育する。

[DW編集局]