国立研究機構（ANR）の2016年1月21日付け標記報道発表の概要は以下のとおり。

2009年以降継続している協力関係においてANRとBMBF（ドイツ連邦教育研究省）はこのほど、都市空間における将来の安全対策に特化した2国間プロジェクト公募を発表した。

工業国においては人口の大半は都市中心部または隣接する都市圏で生活または仕事をしている。広範囲の娯楽や文化活動そして高密度のインフラが生活の豊かさと質に貢献している。しかしながら高密度のインフラや、都市やその近郊が経験する絶えまない変化という特性により、そこに住んだり働いたりする人々は新たな脆弱性に直面している。そのための新たな安全対策が必要とされている。都市は、安全対策領域におけるイノベーション展開を必要とする大きな変化を認識し覚悟する必要がある。

仏独協力プロジェクト専用に開かれた今回のプロジェクト公募は、都市および隣接都市圏の市民の安全向上を狙った研究業務の支援を目的とする。提示されているテーマは次の4件である。

・変動する都市街区の安全対策
・公共空間における市民の防護
・都市圏域における移動の安全確保
・都市環境の重要インフラの遮断または機能不全事態時における市民の防護

[DW編集局+JSTパリ事務所]