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- 国・地域名:
- オランダ
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- オランダ科学研究機構(NWO)
- 元記事公開日:
- 2016/03/07
- 抄訳記事公開日:
- 2016/04/11
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オランダ物質基礎研究財団(FOM)では、上級職に就く女性の数が倍増
- 本文:
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オランダ科学研究機構(NWO)の2016年3月7日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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オランダ科学研究機構(NWO )傘下にあるオランダ物質基礎研究財団(FOM)では、上級職に就く女性の割合が2010年からの5年間で倍増となった。2010年に目標が策定されて以来、あらゆる措置と手段が講じられた結果、俸給表(賃金表)で12以上(科学部門、非科学部門の別を問わず)のランクの職に任命される女性の割合は、2015年末現在で7%から14%まで増加した。これにより、2020年までに上級職に就く女性の割合を20%まで引き上げるという目標の達成は、現実に実現可能なものとなりつつあるという。女性の躍進の中でもひときわ印象的な出来事として、FOMの69年におよぶ歴史の中で初めて女性のジェネラル・ディレクターを任命したことを挙げている。2010年3月18日、FOMは女性憲章「トップにふさわしい才能(Talent to the Top)」に署名し、より多くの女性の雇用と、こうした人材を組織内に維持するための具体的な措置を講じることを約束した。またFOMは、自らの組織以外においても、女性の上級職への昇進を支援する責任を負っていると考えている。FOMの理事会は女性憲章の目標とその数値を定めているが、その具体的な最終目標について、2020年までに女性が上級職に占める割合を20%まで高めることとしている。
FOMはこの数年間、組織内で性の多様性を促すための新たな活動をいくつも開発してきた。試用期間後に実施される女性を対象としたメンタープログラムや、性別に関する問題を理事会の定番の議題とすること、選考過程で無意識に行われている選択における性別に対する意識の向上を目的としたワークショップの開催などはその一部の例である。また、出張やFOMのイベントでの保育サービス、コーチング、FOm/fプログラムといった既存の措置においても、十分な配慮がなされている。
[JSTパリ事務所]