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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦環境省(BMUB)
- 元記事公開日:
- 2016/03/24
- 抄訳記事公開日:
- 2016/05/02
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世界の再生可能エネルギー投資額が過去最高に
Globale Investitionen in eerneuerbare Energien steien auf Rekordhoch von 286 Milliaraden US-Dollar
- 本文:
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フランクフルト・スクール・オブ・ファイナンス&マネジメント(Frankfurt School of Finance and Management)のUNEP Centreが世界の再生可能エネルギー関連投資についての調査結果を発表。これに関して連邦環境自然保護建設原子炉安全性省(BMU)は概略下記のような報道発表を行った。
UNEP Centreが3月24日に発表した報告によると、世界の再生可能エネルギーに対する投資は2015年に5%伸びて2,860億ドルに達し、新記録となった。これは石炭とガス発電に対する投資の2倍以上である。尚、この報告はBMUの助成を受けている。
”Global Trends in Renewable Energy Investment 2016”と題した報告書は、UNEP、Frankfurt School – UNEP Collaborating Centre for Climate & Sustainable Energy Finance とファイナンスデータサービス機関 Bloomberg New Energy Financeによって発表されたもの。
2016年の推移の中で最も重要とされるものは開発途上国および新興国における投資の増加である。その投資額は1,560億ドルと初めて先進国の投資額を凌駕し、対2004年度比17倍強となっている。特に中国は17%伸びで世界の投資の3分の1強を占めている。なおインド、南アフリカ、メキシコ、チリも大きく投資が伸びている。
しかし、世界的にみると再生可能エネルギーによる電力は10%でしかなく、比較的新しい石炭やガスによる発電所はその長い寿命によって気候に有害な影響を与える温室効果ガス上昇の原因となっている。とはいえ再生可能エネルギーへの投資の増加は、根底的な構造変革が進みつつあり、再生可能エネルギーに対する意識が高まりつつあることを示している。
[DW編集局]