[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ビジネス・イノベーション・技能省(BIS)
元記事公開日:
2016/03/01
抄訳記事公開日:
2016/05/13

量子研究の振興策として工学・物理学のPhD学生支援に2億ポンド強のファンディング

204 million fund for UK universities to train future science leaders and boost quantum research

本文:

ビジネス・イノベーション・技能省(BIS)の2016年3月1日付標記報道発表の概要は以下のとおり。

ジョー・ジョンソン(Jo Johnson)大学・科学担当大臣はこのほど、工学・物理学を専攻するPhD学生を支援すべく、英国の量子技術研究の振興のために2億ポンド強のファンディングを実施する旨発表した。

(この2億ポンド強の内訳として、)博士課程教育研修パートナーシップ(Doctoral Training Partnership)に1億6,700万ポンドの投資、国家量子技術プログラム(National Quantum Technologies Programme)に3,700万ポンドの投資をすることで、英国の最先端の研究を支援し、トップクラスの学生がPhD取得を目指すことを援助する。量子技術へのファンディングにより、先端物理学を用いてあらゆる製品を実現する新技術の創出において英国のトップの地位はより堅固なものとなる。これらの技術には、より精確な脳スキャンニングやアルツハイマー病の早期診断から、より小型でより高性能のコンピュータまで含まれる。

上記ファンディングは、政府による英国のサイエンスに対する現在実施中の取り組みの一貫である。2021年までに実験室や設備などの科学インフラに69億ポンドを投資し、科学予算(※BIS予算のうち研究費や人件費に当たる資源予算)は年間47億ポンドを堅持する。

博士課程教育研修パートナーシップでは40大学を助成対象とし、約2,000名の学生に博士課程での勉学の機会を与え、英国における科学・工学人材の育成を図っている。3,700万ポンドのファンディングの内訳は、大学に拠点を置く量子研究機関7機関の新規設備に投資するための2,500万ポンド、および、量子工学でキャリアをスタートさせる研究者の教育を支援するための1,200万ポンドである。

[DW編集局]