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- 国・地域名:
- フィンランド
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- フィンランド国立技術研究センター(VTT)
- 元記事公開日:
- 2016/04/27
- 抄訳記事公開日:
- 2016/05/19
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交通ハブでの感染症拡大防止方法の開発プロジェクト
- 本文:
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フィンランド国立技術研究センター (VTT)の2016年4月27日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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輸送・交通は、感染症の拡大に大きく関与している。フィンランド技術研究センター(VTT)がコーディネートする国際プロジェクト「PANDHUB」では、交通ハブにおける感染症のパンデミックリスクを縮小し、他の深刻な病原体による事故を管理するための様々な方法が開発されている。グローバリゼーションの進行と空の旅の人気の高まりにより、感染症が拡大するリスクも増大している。2014年の世界のフライト数は約33億で、このうち44%が長距離フライトであった。航空機の乗客数も、向う15年間に倍増すると予想されている。
PANDHUBは、脅威となる要素の評価、予測、モデル化によって、空港や地下鉄駅、鉄道駅といった交通ハブにおいて、危険度の高い深刻な感染症の拡大を抑えるための予防手段を考案することを目的としている。またパンデミックの脅威に対処するため、最新の高速通信が可能なモバイルツール(fast mobile tool)など、様々なツールの試験や開発も行われる。
このプロジェクトは、細菌にとって好ましい環境や人間行動により、その細菌が伝播するリスクが少なくとも定期的に増加しているホットスポットを特定することから開始され、感染経路や乗客の流れ、交通ハブの特徴などを明らかにすることを目指す。細菌は、呼吸やくしゃみ、接触などを通じて伝播する。
プロジェクトは2014年11月から3年間の期間で実施されており、EUの第7次フレームワーク計画から資金提供されている。
[JSTパリ事務所]