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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2016/05/06
- 抄訳記事公開日:
- 2016/06/13
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2016年度日中大学フォーラムが北京で開催
- 本文:
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2016年5月6日付の「中国科学報」ネット版は、2016年度日中大学フォーラムが北京で開催されたと報じた。本記事ではその概要をまとめる。
5月6日、「2016年度日中大学ファーラム」が北京で開催された。同フォーラムは中国科学院大学及び日本科学技術振興機構(JST)によって共催された。中国科学院大学、清華大学、中国科学技術大学等12のトップ大学総長と、東京大学、京都大学、早稲田大学等日本12大学総長が、同フォーラムに出席した。
中国科学院の副院長、兼中国科学院大学の学長 丁仲礼院士(アカデミー会員)は開幕式において、半世紀以来にわたる日中両国の科学教育交流事業を回顧した。同氏は中国科学院の初代院長である郭沫若の詩作を引用し、一衣帯水・一葦可航(葦で作った小舟でも川を渡れるという意味で、きわめて近接しているたとえ)である日中両国の協力と交流の重要性を説明した。
丁仲礼院士は「国の交わりは民の相親しむに在り、民の相親しむは心の相通ずるに在り」と述べた。同フォーラムを開催する主旨は交流を通じ、両国が科学教育における協力を推進し、グローバル化時代の高等教育の在り方を模索することである。日中両国の学者は如何に協力を深め、日中両国の科学教育、文化を活性化することも、同フォーラムの議題である。
国家自然科学基金委員会の劉叢強副主任は式辞において、日中両国の科学教育交流を強化することで、第13次五カ年計画(2016-2020)期間におけるイノベーション駆動型発展戦略の実施を促進し、日本や世界との共同発展を推進すると述べた。同氏は日中両国の科学教育者は積極的に対話を展開し、多分野・多様な交流プラットフォームを構築し、コミュニケーションを強化すべきであると強調した。
会議において、中国科学技術大学の万立駿総長、中国国家留学基金委員会の張寧副秘書長、東北大学の里見進総長、日本科学技術振興機構の沖村憲樹特別顧問はそれぞれ基調報告を行った。会議に参加した大学総長たちは、大学における教育と研究の両立、世界最高レベルの大学の構築、グローバル人材の育成等の議題をめぐって討論した。
[JST北京事務所]