[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)
元記事公開日:
2013/07/31
抄訳記事公開日:
2013/08/20

EUの研究資金がマドリードの経済を後押し

EU research funding provides boost to Madrid's economy

本文:

欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)の2013年7月31日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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EUが資金供与するAMAROUTプロジェクトは、欧州研究圏の発展を支援すると同時に、マドリード地域にある有力な知識拠点を強化することを目的としていた。現在マドリード州政府はAMAROUTを、この地域を世界レベルの優れた科学研究拠点に変えるための重要なプロジェクトであると見なしている。

欧州研究圏という概念は、欧州の研究は「資金不足」、「研究を奨励し、その成果を活用するための環境の欠如」および「研究活動と資金の寸断」という3つの弱点を抱えているとの認識から生まれたものである。

これらの課題に対処するため、AMAROUTは、経済的に大きな影響力を持つ特に有望な研究分野、具体的には、水、食品科学、エネルギー、数学、材料科学、ナノテクノロジー、ネットワークおよびソフトウェアで活動する経験豊かな研究者に研究奨励金を提供している。

著名な科学者で構成される国際審査委員会によって選ばれた約130名の研究者が、マドリード高度研究機関(Madrid Institute for Advanced Study:IMDEA)と連携する各国際研究センターで科学プロジェクトに取り組んでいる。これらの研究機関には、16校の大学、46の科学研究上級会議(Higher Council for Scientific Research)、46の技術センター、20の公立研究施設が含まれている。

研究者は、欧州および世界各国(中国、キューバ、インド、メキシコ、ペルー、米国)から参加している。EUの資金は、研究者たちが、良好な研究環境で各自の技能を充実させるのに役立っている。

[JSTパリ事務所]