[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 首相官邸
- 元記事公開日:
- 2016/06/22
- 抄訳記事公開日:
- 2016/08/10
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報告書「フランスのゲノム医療、2025年目標」が政府に提出される
- 本文:
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首相官邸の2016年6月22日付標記報道発表の概要は以下のとおり。
マニュエル・バルス首相はこのほど、生命科学・保健科学全国研究連盟(AVIESAN)会長イブ・レビー(Yves Lévy)氏から報告書「フランスのゲノム医療、2025年目標」を受理した。本構想では、ゲノム研究の進歩によりフランスの医療制度をますます豊かにする提言を行う。それによって疾病進行の予防、診断、治療、追跡においてフランスは常に最先端に立つことができる。本構想ではまた、この将来性のあるセクターにおける産業の強化を可能にする研究開発を奨励する。
報告書では、超高性能のゲノム・シークェンシング・プラットフォーム12基を段階的に配備し、いわゆる「精密」医療の全国展開を行うよう提言している。2か所の専門評価・データ解析全国センターにより、この体制の一貫性と定期的更新を確保する。この装置を最初に適用すべきと報告書が提案している疾患は、ガン、糖尿病、希少疾患の3疾患であり、通常の疾患への適用拡大は2020年からとなる。
本構想ではこの新たな実施策に関連する倫理的な意義も組み入れる。当然のことながら、患者及び患者に関連するデータの保護に関してあらゆる保証措置が取られることになる。
政府は報告書の結論を支持するとともに、その実現に必要な資源を割り当てる。本構想による投資総額は当初5年間の展開に6億7,000万ユーロで、提携の枠組みで企業も約2億3,000万ユーロを出資する。政府は特に社会保障予算を活用して2017年からシークェンシング・プラットフォームを設置する。将来への投資プログラム(PIA)を通じて、2か所の全国センターのファンディングを行う予定である。また、原子力・代替エネルギー庁(CEA)が統括するエヴリーの”Infrastructure France Génomique”がプロジェクトへの支援を行う。
首相が議長を務める省庁間戦略委員会が、本構想の実施状況を定期的にフォローアップする。
[DW編集局+JSTパリ事務所]