イノベーション環境の改善を目標とする「中小企業イノベーション・フォーラム」の開幕におけるヴァンカ大臣の発言に関して、連邦教育研究省（BMBF）は概略下記のような報道発表を行った。

ドイツのイノベーション力は企業の多様性に基づいている。中小企業はドイツ経済の支柱であり、確実に強化されなければならない。BMBFは「中小企業イノベーション・フォーラム」を機に中小企業にイノベーションの為のより良い条件を提供しようとしている。ヴァンカ大臣はフォーラムの開催に当たり「イノベーション・フォーラムは、中小企業のイノベーション強化に向けた施策を全国的に発信するためのものである。中小企業にとってイノベーションのチャンスとリスクを正しく評価することは重要課題である。イノベーション・フォーラムによって、中小企業が新しいビジネスモデルを容易に開発できるように支援し、企業がアイデアを経済的に利用できるよう助成していく」と発言。

大臣はまた、「中小企業は大企業よりも動きが速く、且つオープンであることが多い。また地域を十分に代表しているため、地域の発展を安定させ、強化することができる」と発言。BMBFはこのため来年度までの中小企業向け助成額を年額3億2,000万ユーロまで増額する。これは対2013年度比で約3割の増加となる。大臣はさらに「財政的な助成策だけでなく、例えば申請手続きの簡素化等で中小企業の負荷を軽減することによってイノベーションを図る、ということも考えられる。こうして企業家の行動を助成し、より創造的な製品およびサービスのための基盤を整備していきたい」としている。

[DW編集局]