[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
元記事公開日:
2016/07/06
抄訳記事公開日:
2016/08/23

2017年度連邦予算:デジタル化およびエネルギー転換を強化

Bundeshaushalt 2017: Wirtschaftsministerium stärkt Investitionen, Digitalisierung und Energiewende

本文:

ドイツ連邦閣議が2017年度連邦予算案および連邦経済エネルギー省予算案を閣議決定した。これに関して連邦経済エネルギー省(BMWi)は概略下記のような報道発表を行った。

ガブリエル連邦経済エネルギー大臣談:「2017年度予算案により今議会任期の政策重点を一貫して実行に移していく。ドイツ企業の研究およびイノベーションを強化し、エネルギー転換を促進し、新たな投資刺激策を整備する。特に中小企業がデジタル化および人口高齢化という課題を有効に克服できるよう支援していく。これによってドイツ企業の競争力、ドイツにおける良質な雇用の確保および維持、ドイツの豊かな未来のために貢献していく」

予算案では、BMWiの来年度支出として74億ユーロ強を予定している。他に大きく水をあけているのが、研究、開発およびイノベーションへの資金で30億ユーロ強となっている。これにはZIM(技術オープン型中小企業主要投資計画)による中小企業のイノベーション助成が含まれ、5億5,000万ユーロとなっており、金額的にみてイノベーションに向けたBMWiの最重要助成計画となっている。研究支出には、国際的義務を満たす為の、欧州宇宙機構ESAの分担金が含まれている。

BMWiの予算の第二の重点はエネルギー転換の実行で、約11億ユーロが用意されており、国のエネルギー効率化計画(NAPE)、気候パッケージに関する措置、エネルギー研究、エネルギー効率化、再生可能エネルギーの助成およびエネルギー関係建物整備等の領域における助成策が内容となっている。

これと並びエネルギー気候基金EKFに約29億ユーロが用意されている。これに伴いBMWiはエネルギー転換実施およびエネルギー効率向上のために総額40億ユーロを投資できる。EKFには初めて電気自動車の購入を促進する為の支出(いわゆる環境ボーナス)として1億9,200万ユーロが計上されている。

[DW編集局]