[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立がん研究所(INCa)
- 元記事公開日:
- 2013/08/22
- 抄訳記事公開日:
- 2013/10/07
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2009~2013年「PLAN CANCER」(がん対策推進計画)最終報告
Publication du rapport final au Président de la République du Plan cancer 2009-2013
- 本文:
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国立がん研究所(INCa)は2013年8月22日標記報告書を公表した。報告書の概要は以下の通り。
がん対策は、対がん行動戦略、投資、行動手段を定めた国家計画に依拠している。そこでのがん対策は予防や検診、治療、研究、患者のための技術革新の活用などあらゆる側面において取り組みがなされている。
2009~2013年「PLAN CANCER」の目標は次のことを継続実施することであった。
○研究の進歩と、その成果移転によるあらゆる患者への利益供与を加速させること
○いかなる人にも質の高いケアを保証する目的で、病中および病後に個別に統括されたコースを設けること
○がんを縮退させる目的で総合的な対がん医療の導入を促進すること当事者全員の参加により、「PLAN CANCER」で予定された活動の大半は実施された。2009~2012年に12億ユーロが執行され、「PLAN CANCER」の予算はこの期間に予定された額の85%まで動員されたことになる。
[主要な進展事項]
本計画はケアの質や技術革新の活用の改善において大きな前進を可能にした。また期待の大きい新たな方法への取り組みも行われた。
○治療の質と安全性が強化された。
○個別医療が展開された。
○治療における技術革新の活用が進展した。○科学的な発見を患者の利益に移転する活動が加速された。
・研究での発見を患者の臨床医療の進展に役立てる知識移転の大々的な支援により、トランスレーショナル・リサーチが導入された。臨床医とあらゆる領域の研究者を集結してがん研究を統合した8つの現場(SIRIC)が指定され、資金支援を受けてがんに関する高度研究を展開している。
・臨床データと同じ病気の生物標本とを関連付け、がんで働く生物学的機構の理解を深め新たな治療法の開発を目的として、新たに臨床生物学基盤(9基盤を支援)が設立された。
・がんの大規模コーホート研究(5件)が「将来への投資」プログラムの支援を受けている。○がんに関する知識や情報の提供が改善された。
[DW編集局+JSTパリ事務所]