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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2016/09/02
- 抄訳記事公開日:
- 2016/10/18
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巡回展示船「科学号」が海洋への関心を高める
- 本文:
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巡回展示船「科学号」が冬期休業前最後の寄港地ボンに停泊、これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。
今年約8万人が「科学号」に乗船し、世界の深海の探検を経験した。展示船はBMBFの委託を受けて、これまでドイツ北部33都市を訪れた。科学年2016のテーマ、「海洋」の下、発見、利用、保護をモットーにインタラクティブな展示を行った。
BMBFシュッテ事務次官は「科学号」が寄港するボンにおいて「我々は海洋の持続可能性に向けて方向を転換しなければならない。呼吸をする空気は大きく海に依存していることをつい忘れてしまう。科学年等の活動は人間にこうした知識をもたらすものである。重要なことは誰もが、海洋を保護するため何ができるのかを示すことである」と語った。
数多くの訪問者が生活世界に関するインタラクティブな展示を見学するのに加え、映画の夕べ、ワークショップ、討論会により海洋研究者と話し合う機会を持つことができる。「対話における科学」の科学号プロジェクト長ラングホルフ氏によれば「展示を通じて児童や青少年だけでなく、大人にも海洋研究の興味深い側面を知らせていきたい。その中核となるのは、実際に展示品に触れて行う遊び感覚での発見および実験である。これまでの訪問者数の多さは、人々を引き付けることができることを証明している。これまでの展示の成功を喜びとし、2017年の南部ドイツにおける巡回展示が同じく実りあるものとなるよう希望する」。
科学年においては科学号における展示の他、市民に海洋というテーマに関心を持ってもらう数多くの活動が予定されている。例えば、秋には学校の行事の一環として、ドイツの川および沿岸におけるプラスチック汚染を全国的に測定することが計画されている。こうした団体の指導者は、無料で教材、活動材料さらには活動ノートを注文することができる。
[DW編集局]