[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2016/08/31
抄訳記事公開日:
2016/10/28

中国科学院大学、国内初の「未来技術学院」を設立

国科大建成国内首个“未来技术学院”

本文:

2016年8月31日付の「中国科学報」ネット版は、「中国科学院大学、国内初の『未来技術学院』を設立」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

8月31日、中国初の「未来技術学院」が中国科学院大学・雁栖湖の校区に正式に設立され、中国科学院の白春礼院長、中国科学院大学の丁仲礼学長、6つの組織の中国科学院傘下の研究所・所長、副所長が設立式典に出席した。

中国科学院大学・未来技術学院は国内初の「未来技術」の学院として、科学教育融合の体制・メカニズムに基づき、中国科学院理化学技術研究所が牽引役となり、中国科学院の複数の研究所と共同で設立された。

丁仲礼学長の紹介によると、未来技術学院は未来を目指した人類の生活、工業の生産、商業・消費モデル及びグローバル経済の技術革命に着目して、中国科学技術の猛追から世界の先頭に立つことを目標として、産業構造の調整、経済のモデルチェンジ、国家安全等にサポートを提供する。学院は主に材料領域、情報領域、エネルギー領域、ライフサイエンス領域等の核心的課題を出発点として、学際融合を十分に考えて研究方向を決めていく。

目下、当学院には7つの教研室(学校において教育及び科学研究を主管する部門)が設置され、具体的には脳型と人工知能技術教研室、光子と量子チップ技術教研室、光物質科学とエネルギー技術教研室、バイオニック知能材料科学と技術教研室、バイオチップ技術教研室、液体金属物質科学と技術教研室、ゲノム健康技術教研室の7つである。

中国科学院の江雷院士(専門:ナノ材料)が中国科学院大学・未来技術学院の院長に任命された。江雷院士の紹介によると、当学院には自由か流動的な学科選択を可能とするメカニズムを展開しており、各学科の専業核心課程を設置せず、学生が自由かつ流動的に各専業学院の専業核心課程を選択できる。当学院が各研究方向に対してシンポジウム、第一線で活躍する教授によるシリーズ講座を開設し、研究・討論を主な授業方式として、指導教官と学生の共同研究の雰囲気を構築する。

企画によると、15年の長期間を経て、中国科学院大学・未来技術学院は先端的学際融合と未来技術科学教育領域における重要な影響力を持つ人材チームを形成した。世界一流の関連人材育成基地と科学技術研究基地を建設し、5から7つの国際的に強い影響力を持つ学際学科、新興学科及び学生育成のための教育体系を構築し、若干の重大なオリジナルイノベーション成果を挙げ、新興領域の発展を牽引することを目標としている。

[JST北京事務所]